「サブスク」とは、サブスクリプション(subscription)の略称で、購入せずに定額の利用料を支払って一定期間のみ商品やサービスを利用する契約形態を指す言葉です。サブスクの市場規模は年々拡大しており、消費者庁の資料では2018年度には約5,627億3,600万円だったのに対し、2023年度には8,623億5000万円になると予測されています*。
動画や音楽などの電子コンテンツだけでなく、自動車・家電・インテリアなど非デジタルサービスの提供もサブスクで行われるようになりました。ファッションのサブスクを提供する会社も増えているので、今回は洋服を安くレンタルできるサービスを厳選して7つ紹介します。
*「サブスクリプション・サービスの動向整理(2019年12月9日、三菱UFJリサーチ&コンサルティング)」(消費者庁)
洋服のサブスクサービスとは?メリット・デメリットは?

洋服のサブスクサービスとは、毎月一定の料金を支払えば洋服がレンタルできる契約のサービスやプランです。一般的には以下の手順で利用できます。
洋服のサブスクを利用する一般的な手順
(1)会員登録をして借りたい洋服を選ぶ
まずは利用したいサービスの会員登録をします。登録が完了したらレンタルしたい洋服を選びましょう。お気に入りの洋服が見つかったらレンタルの申請をします。中にはおまかせで洋服を選んでもらえるサービスもあります。おまかせの場合は体型の登録やパーソナルカラー診断など、ガイダンスに従って処理を進めましょう。
(2)洋服が届く
洋服が届いたら、返却期日まで自由に使用できます。届いた洋服が想像と違っていた場合、交換できるサービスも多いです。ただしレンタル期間中に洋服を破損したりクリーニングでも取れないような過度な汚れを付けたりした場合は、弁償または買い取りになる可能性があるでしょう。
(3)期日がきたら返却する
あらかじめ決められていた期日が来たら洋服を返却します。付属されている袋に入れてコンビニで返却できるサービスもあるので、梱包の手間などが省けて便利でしょう。
洋服のサブスクを利用するメリット
洋服のサブスクを利用するメリットは主に4つ挙げられます。もちろん会社やサービスによって違いがありますので、詳しくは各社のWebサイトをご確認ください。
(1)購入するより安価でさまざまな洋服が楽しめる
1つ目は費用面のメリットが挙げられます。洋服のサブスクは月額6,000円~8,000円で借り放題のプランがほとんどだといわれています。同じ洋服を定価で購入する場合は、1~2着ほどしか買えないでしょう。安価でありながらさまざまな洋服が楽しめる点はサブスクのメリットといえます。
(2)たまに・一度しか着ないような洋服を手配できる
メリットの2つ目は使用頻度の低い洋服を手配できる点です。結婚式のドレスや同窓会に着ていくおしゃれな洋服など、普段は着ないような洋服が必要になる場面があるでしょう。たまに・一度しか着ないような洋服を購入するのはもったいないと思う人も多いはずです。洋服のサブスクなら必要な時だけレンタルできるので、使用頻度の低い洋服を購入せずに済みます。
(3)洋服をコーディネートしてもらえるサービスもある
メリットの3つ目はプロに洋服をコーディネートしてもらえるサービスがある点です。すでに紹介したとおり、中には自身に合った洋服をしっかり選んでもらえるサービスもあります。ファッションに自信のない人や洋服を選びに行く時間のない人にとっては便利なサービスといえるでしょう。いつもと違う洋服に挑戦してみたい人も、プロにコーディネイトを頼んでみると新たな発見があるかもしれません。
(4)手入れや収納の心配が少ない
メリットの4つ目は手入れや収納の心配が少ない点です。洋服のサブスクでは一般的に、使用済みの洋服を洗濯せずにそのまま返却できます。クリーニングが必要な洋服の場合も、サービスを提供している企業側で行ってくれる場合が大半です。また破損などがない場合は、多少汚しても弁償や買い取りが求められるケースは少ないでしょう。レンタルした洋服は期限が来たら返却するため、収納場所がなくて困る心配も減らせます。
洋服のサブスクを利用するデメリット
洋服のサブスクにはデメリットもあります。代表的なデメリットを3つ紹介しますので、参考にしてください。またデメリットも、会社やサービスによって違いがあります。詳しくは各社のWebサイトを確認してみましょう。
(1)好みでない洋服が届く場合がある
デメリットの1つ目は好みでない洋服が届く場合がある点です。洋服のサブスクでは、インターネット上にある画像だけで、実物を見ずに洋服を選びます。色合いや素材の肌触りなどが想像と異なる場合もあるでしょう。
また洋服のサブスクでは試着ができません。そのため表記だけでサイズを選ぶ必要があります。実際のサイズ感は着てみなければわからない場合が多く、自分には合わない洋服が届くかもしれません。
(2)レンタルした洋服は返却が必要
デメリットの2つ目は洋服の返却が必要な点です。当然、レンタルした洋服は期日までに返さなければなりません。コンビニに持ち込んだり集荷の依頼をかけたりするだけで返却できはしますが、忙しい人にとっては面倒な作業です。中にはそのまま購入できる洋服もあります。しかし毎回購入していてはサブスクの意味が薄れてしまいます。返却手数料がかかる場合もあるので、無駄だと思う人もいるでしょう。
(3)期間によっては購入より割高になる
デメリットの3つ目はレンタル期間によっては購入より割高になる点です。短期間で見ればお得であっても、気に入った洋服を何度もレンタルした場合は定価より高くなる可能性は十分にあります。レンタルした服を何度も着たい場合、そのまま購入するか、思い切って新品を手に入れてもよいでしょう。
洋服のサブスクサービスを比較するときのポイント

洋服のサブスクサービスを提供している会社は複数あります。それぞれのサービスによって値段や特徴が異なり、どれを選んでいいか迷う人もいるでしょう。そこで洋服のサブスクを比較する上で注目すべき4つのポイントをまとめました。参考にしながら、自分に合った洋服のサブスクサービスを選びましょう。
自分で選べるか・スタイリストがいるか
洋服のサブスクではレンタル商品を自分で選ぶサービスと、スタイリストにコーディネイトしてもらうサービスがあります。自分で好きな服を選びたい人は、レンタル商品を自分で選ぶタイプのサービスにしましょう。忙しくて洋服を選んでいる暇がない人や自分にピッタリの洋服をコーディネイトしてほしい人は、スタイリストに選んでもらうサービスがオススメです。
取り扱い商品が自分好みか
サブスクサービスによって取り扱い商品の傾向が異なります。自分の好きなブランドを取り扱っているか、テイストが自分好みかなどもサービスを比較する際のポイントとなるでしょう。
またレンタル商品が新品なのか古着なのかも注目すべきポイントです。知らない人が着た服は嫌な人は新品をレンタルできるサービスに絞るとよいでしょう。さらに取り扱っている商品のサイズ展開も比較ポイントの1つです。サイズの大きな洋服が欲しい人や子ども服をレンタルしたい人は、さまざまなサイズの洋服を扱っているサービスを選びましょう。
料金体系で比較する
料金体系での比較も重要です。1つのサービスや会社でも複数のプランがあり、レンタルできる商品数やレンタル期間などが異なります。またサービスやプランによっては返送料が無料だったり、延滞料が安かったりするでしょう。単純な月額料金だけでなく条件を事前に確認しておくと、自分に合ったお得なプランが見つけやすくなります。
そのほか注目すべきポイント
洋服のサブスクでは多くのユーザーが商品をレンタルします。そのため人気の洋服がなかなか借りられない状況が続くのも珍しくありません。予約機能があるサービスは、人気の服でもレンタルしやすいのでオススメです。
またレンタルした洋服を破損したり、無くしたりする可能性があるでしょう。弁償や買い取りになると高くつくので、保険の制度があるサービスを選ぶと安心です。
洋服のサブスク・レンタル人気サービス7つを比較(レディース)

概要や選び方を参考にしても、どのサービスにしようか選び切れない人もいるでしょう。今回は人気のサービスを7つ厳選してそれぞれの特徴をまとめてみました。比較しやすいように重要項目をピックアップした一覧表も最後に載せているので、ぜひご活用ください。
airCloset(エアークローゼット)
airClosetは専属のスタイリストがコーディネイトをしてくれる洋服のサブスクサービスです。登録の際に骨格やパーソナルカラーの診断をおこなって、自分にピッタリの洋服をプロが見繕ってくれます。自分に似合う服を提案してほしい人や洋服を選ぶのが面倒な人にオススメです。
タレントやモデルの衣装も担当しているスタイリストがairClosetには在籍しており、コーディネイトの実力は申し分ないでしょう。上品で落ち着いた洋服が多くそろっているため、オフィスで着る服を探している人にも便利です。
またairClosetのアプリには、自動で洋服を選んでくれる「AIパーソナライズショップ機能」も搭載しています。AIパーソナライズショップ機能では取り扱いアイテムの中から最大100着が自動で選ばれ、“自分専用のセレクトショップ”から洋服の選択が可能です。
MECHAKARI(メチャカリ)
MECHAKARIは自分で選択するタイプの洋服のサブスクサービスです。カジュアルな服装からフォーマルな服装まで幅広く取り扱っています。大手アパレルショップがサービスを提供しており、最新のトレンドをおさえた洋服や人気ブランドの洋服が豊富です。
新品のみを取り扱っている点もMECHAKARIの特徴でしょう。古着に抵抗がある人でも安心してレンタルできるのでオススメです。
レンタルした商品の中で気に入った洋服があれば、割引価格で買い取れます。また60日間レンタルすると洋服がそのまま貰える制度があるので、購入するよりも安くなる場合はレンタルし続けてもいいでしょう。
Rcawaii(アールカワイイ)
Rcawaiiはかわいい系の洋服が多いサービスで、比較的若い年代に人気です。レンタルの最低利用金額が7,480円(税込)で3着まで借りられます。定価が1~2万円ほどの商品が多いので、コスパを重視する人にオススメです。
また浴衣や着物など珍しい服もRcawaiiは貸し出しています。普段は着ない服を必要な時にだけ借りられるのはサブスクサービスのメリットといえるでしょう。結婚式ドレス・ナイトドレス・コスプレ衣装まで幅広いジャンルのアイテムがそろっているので、行事やイベントの時だけ活用するのもいいかもしれません。
AnotherADdress(アナザーアドレス)
AnotherADdressは百貨店が運営しているハイブランド系の洋服が多いサービスです。1着10万円を超えるようなアイテムもあり、最低利用金額5,500円(税込)で借りられるのはコスパがいいサービスといえるでしょう。
国内外の高級ブランド服を取りそろえており、レンタルした服が気に入った場合はそのまま購入可能です。普段着での使用はもちろん、友人の結婚式やパーティーなど特別な日にだけ借りるのもよいでしょう。
EDIST.CLOSET(エディストクローゼット)
EDIST.CLOSETはオフィスカジュアル系の洋服を主に取り扱っているサービスです。着回しのよさと着心地のよさにこだわっており、毎日の洋服に迷うオシャレなOLたちに支持されています。
レンタル可能な服はある程度テーマが決まっており、選択肢が絞られているので迷う時間が節約できるでしょう。また既製品ではなく、オリジナルデザインの商品をEDIST.CLOSETは取り扱っています。自社で洋服を作成することで、無駄な費用をカットし、品質の良い洋服を安く提供しているサービスです。
Cariru(カリル)
サブスクサービスではありませんが、フォーマル系な洋服を主に取り扱っているレンタルサービスのCariruも人気です。結婚式やパーティー、子どもの入学式などに着ていく服がメインとなります。レンタル期間は最短で2泊3日なので、必要な時にだけ洋服をレンタルするのに便利です。なお服によってレンタル代が変わるので注意しましょう。
バッグや靴など、洋服以外のアイテムもCariruではレンタルできます。お気に入りの洋服と合わせてバッグや靴などのアイテムもレンタルすれば、トータルコーディネートが可能です。
DROBE(ドローブ)
洋服のレンタルサービスではなく、DROBEはコーディネイトサービスです。事前におこなった診断結果からコーディネイターがあなたに似合う洋服を送ってくれます。 送られてきた洋服から、好みの洋服だけを購入して他は返品可能です。毎月フィードバックが行えるので、利用回数を重ねるごとに自分にピッタリの服が届きやすくなります。ただし洋服の代金と別にスタイリング料3,190円(税込)がかかるので注意が必要です。
airCloset | MECHAKARI | Rcawaii | AnotherADdress | EDIST.CLOSET | Cariru | DROBE | |
服のテイスト | きれいめ | カジュアル~フォーマル | かわいい系 | ハイブランド系 | オフィスカジュアル系 | フォーマル系 | 要望次第 |
年齢層 | 20~50代 | 20~40代 | 10~30代 | 30~50代 | 30~40代 | 20~50代 | 20~40代 |
金額(最低利用金額) | 2か月目以降 7,800円 (初月3,840円) | 3,278円〜 | 7,480円 (初月無料、2か月目3,400円) | 5,500円 | 8,360円(12か月契約) | 4,980円 (1着2泊3日) | 3,190円 |
着数(最低利用着数) | 3着 | 1着 | 3着 | 1着 | 4着 | 1着 | 1着 |
スタイリストの有無 | あり | なし | あり | なし | あり | なし | あり |
服の状態(新品or中古) | 中古あり | 新品のみ | 中古あり | 中古あり | 中古あり | 中古あり | 新品のみ |
そのほか | AIパーソナライズショップ機能あり | 気に入った服は買い取れる | コスプレ、浴衣などイベント系充実 | 送料無料 | オリジナル服が送られてくる | バッグや靴などもレンタル可能 | 購入を前提としている |
※2023年1月19日時点。キャンペーン価格は表記しておりません。
※金額はすべて税込
メンズ向けで人気の洋服のサブスクサービス
洋服のサブスクの中には、メンズ向けで人気のサービスもあります。たとえば、2020年11月にサービスを開始した「SELECT」は、利用者が500人を超えました(2023年1月19日確認時点)。SELECTでは事前のアンケートで好みを伝え、要望に合ったテイストの服が届けられます。トップスとボトムス両方がセレクトされ、スタンダードプランだと9,680円(税込)で5つのアイテムがレンタル可能です。1週間レンタル型のサービスも開始したので、旅行やデートなどの勝負服として利用するのもよいでしょう。
また会員数が増加しすぎて、2023年1月時点では新規登録をストップしている「ビズ服」も人気です。ビズ服はビジネスカジュアルに特化したファッションサービスで、1着あたり997円(15着プランで税込14,960円/月)~のコスパのよさを売りにしています。新規登録が再開したら1度チェックしてみましょう。
洋服のサブスクレンタルもいいが、Colorsでシェアして安く・お得にファッションを楽しもう!

洋服のサブスクサービス7つを今回比較しました。それぞれ個性豊かなサービスを提供しているので、ご自身に合いそうな洋服を取り扱っているサービスを選ぶのがオススメです。サービスの細かい違いなどは各公式サイトをチェックしましょう。SNSなどで口コミをチェックしてから決めるのもいいかもしれません。
またサブスク利用を考えているのは、服を買いたくないからという人もいるでしょう。服を買いたくない人には、服のシェアリングサービス「Colors」もぜひご利用ください。売ったり捨てたりするわけではなく、Colorsでは貸し出すだけです。捨てたくない服を有効活用するのに適したサービスといえます。資源の再利用により、自然環境への負荷軽減している面もあります。Colorsの詳しい利用方法などは、下の解説記事をご確認ください。
